THE MANZAI 2012について思うこと。千鳥はM-1時代の笑い飯になってほしい #themanzai

どうも、たかしんぐ(@takashings)です。

本日、THE MANZAI 2012の決勝大会が行われました。

見ていて楽しかったです。
漫才好きにはたまらない大会ですね。

…ということで、個人的考察を今回はお送りしたいと思います。
ちなみに、ネタバレ部分もあるので、これから見ようと思っている人は見てからお楽しみ下さい。

昨年よりも今年のTHE MANZAIは見やすくなった。だが…まだまだ。

2011年に復活したTHE MANZAIの決勝大会は様々な議論がありました。

決勝進出組が16組いたということもあり長時間になり、なおかつ生放送途中でのまさかのハイライトや最高顧問・ビートたけしさんの途中退場などかなり詰め込みすぎた感がありました。
ですが、今年は選挙特番があるということもあり、かなりスリムになりました。

今年はビートたけしさんの開会宣言もお約束な内容のボケ。
持っていくなぁ…という感じ。

また、決勝出場組も全12組になり、かなり見やすくなりました。

ですが、まだ疑問が拭えないのは視聴者のワラテンシステム
簡単に言えば、視聴者の人気投票のようなもの。
審査員が実際に投票したコンビとワラテンで票が一番の差があるので、もう不要では…?とも思ったり。
(M-1も第1回目の2001で同じようなシステムを導入したが、次の年の2002大会からは不採用)

そして、審査員の評価基準も不透明。
審査がコンビの漫才の後ではなく、グループ毎の審査が終わった後ということもあり、コメントも少ない。
なぜこのコンビに入れたのか、このコンビ毎のコメントももう少し欲しいところ。
もうちょっと1組1組の漫才についてフォーカスしてもいいのでは?と思うところもあります。

今回のTHE MANZAI2012は見やすくなったものの、まだまだ改善点が残る部分もあると思っております。

優勝候補・千鳥の惜敗はM-1笑い飯に通ずるところがある

さて、ネタのところを。

今回1番のブレイクとしてはアルコ&ピースではないかと思います。

忍者の巻物ネタは漫才としての形に疑問を持つ人が多いと思いますが、確実にそれまでの空気をかっさらっていきました。前年度出場しているコンビはさらなるパワーアップをしているのを実感。

また、他にもオジンオズボーンも存在感を見せつけたと思います。
オジンオズボーンのネタはとにかくボケが多い。なので、お客さんも笑いが非常に多く、その世界観にはまる人もいたのではないかと思います。

安定のNON STYLE、さらに勢いを増したウーマンラッシュアワーテンダラーも力を付けていた。


しかし、順位はともかく惨敗のコンビも多数いた。
特に初出場組が力みすぎていたり、緊張しているのか結果が出せなかったのは残念。
名前を挙げるのはしのびないが、トレンディエンジェルスーパーマラドーナ磁石

磁石に関しては「ブスは待つ。止まない雨がないように、待たないブスはいない」という名言を残したので、ある意味ブレイクしていると思う(笑)

しかし、千鳥はもう優勝しないで欲しいというところに来ている、と個人的に思っている。
前年度のTHE MANZAI 2011では第3位で白兵衛ネタでブレイクした彼らだが、今年は優勝候補と言われていた。

だが、今年は決勝に進むも、今年も第3位。

これはM-1の時の笑い飯に似ている。
キャラクター的にも非常に濃いコンビで、独自のネタをやっている彼ら。
確実にM-1笑い飯のポジションだ。

これで毎年のTHE MANZAI常連だが、優勝できない、というポジションを築いてほしい。と個人的に思っている。

だって、そういうポジションってお笑い番組に必要じゃないか。
ただただおもしろいコンビだけではなく、ちゃんとしたお約束も1年に1回の漫才のお祭りには必要だ。

ハマカーンの優勝した勝因はスタイルを変えたから

すでに知っている人も多いが、今回のTHE MANZAI 2012の優勝はハマカーンだった。

ハマカーンには本当に感服した。
前年度までのネタは「下衆の極み」「鬼畜の所業」などのお決まりのフレーズを漫才に組み込むネタだった。

だが、そのスタイルを崩し、新しいスタイルを築いて帰ってきた。

ボケの浜谷がツッコミも兼ね、ツッコミの神田はツッコミではなく、振り役になった。
それだけでなく、神田の振りもまたうまいので際立つ。
浜谷の勢いが強く、ツッコミかと思いきや時折挟むボケが絶妙。

今までのお決まりのフレーズで笑いを取る芸風を見ていた人達は物足りない、という印象ではなく、このコンビこんなに漫才がうまかったのか、という風に見えていたのではないか。

おそらく、以前のスタイルのままではこの結果は付いてこなかっただろう。


また、正統派漫才で優勝を勝ち取ったという点も審査員、視聴者からも評価された点ではないかと思う。

この1年でかなり成長したコンビだったのではないかと思う。

来年に期待することは審査か

おそらくTHE MANZAI 2013も開催されるだろう。

やはり審査については改善して欲しい。
また、審査員のバランスも改善してほしい。

Bグループの審査結果が発表された際にビートたけしさんが「これは審査員の好みが出てるよね。NON STYLEが好きな人と千鳥が好きな人がいて、それぞれが好きなコンビに票を入れた」と言っていたが、まさにこれが核心を突いているところがある。

M-1と対抗する大会の気持ちもわかるが、漫才師の審査員を増やして欲しい、という気持ちもある。

今年の審査員としてオール巨人師匠が登場したのは本当に嬉しかった。
ですが、漫才にあまり縁のない方もいらっしゃって、このあたりは賛否両論。
(個人的には宮川花子師匠が審査員として出ていただきたい)

先述したワラテンシステムについても今後どうなるか。


そして、最高顧問・ビートたけしさんについてももっとフォーカスしてほしいな、とも思う。
随所にボケを挟んでくれるさすがな方だが、もう少し出番を出してあげて欲しいな、と思うのは自分だけではないはずだ。

何気に司会のナインティナインビートたけしさんの共演ってすごいことなんですよ?

なので、ぜひとも来年はもっとおもしろい漫才だけがおもしろい大会ではなく、トータル的におもしろい大会になって欲しい。

なにはともあれ、ハマカーン優勝おめでとう。
きっと彼らは来年、再来年もう一度出場してくれるはず。

なんかそんな気がしてならない。

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