柴田淳 CONCERT TOUR 2013 月夜PARTY vol.4 Bunkamuraオーチャードホール ライブレポート

昨日、しばじゅんこと、柴田淳のコンサートに行ってきました。

場所は渋谷にあるBunkamuraオーチャードホール
ここはクラシックのコンサートも行われるところ。

昨年リリースされた「cover '70」と最新アルバム「あなたと見た夢 君のいない朝」をひっさげての全国ツアー「柴田淳 CONCERT TOUR 2013 月夜PARTY vol.4」のファイナルを迎えた。

チケットはソールドアウト。
今回はそのレポートをお届けしたいと思う。


会場は全席指定。
コンサートということでライブと違うのは立つことなく、ただ座って音に浸る。

そういうコンサートに最近行っていなかったから新鮮に感じた。


迎えるSEはしばじゅんのセレクトらしい。
スガシカオさんの曲も流れていたのがこれまた憎い。


ブザーが鳴る。
会場が暗転する。

静かに始まる。

初めて聴く生のしばじゅんの声。
CDで聴いた声。


しばじゅんの声は曲によって聞こえ方が違った。

例えば、今日演奏された曲で言えば、
ノマド」や「雲海」は力強く、空に手を伸ばすかのように。
それでいて、声だけで雲をも動かしそうな力強さがあった。

また、カバー曲「青春の影」は優しさを持ちながら、繊細な高音を響かせていた。


その曲のストーリーや情景を声を通して語りかける。
本人は(当然ながら)演技をしていないんだろうけど、そんな気がする。

cover '70のメドレーでは華麗に歌姫は歌い上げる。
そして、「青の時間」ではROCK色が強く、楽器に負けないぐらいの歌は
ボーカルと言っても遜色ない力強さを持って歌い上げていた。

また、月光浴はもう彼女は神秘的に輝いていた。

一番びっくりしたのは、アンコールだった。
彼女のアンコールではお客さんからリクエストをもらい、即興アカペラ歌い上げるというのが恒例になっているらしく、次々とリクエストが集まる。

鳥肌がたって、感動したのは天空の城ラピュタの主題歌となっている「君をのせて」のアカペラ。
あれは本当にゾクゾクした。あんなにキレイに歌い上げる人がいただろうか。
透き通った声、そして静まりかえるホール。

別世界に連れて行かれそうになるあの声に感動した。



今回のステージは月夜PARTYというタイトルにふさわしいセットだった。

小高い丘がステージに用意され、
そこにピアノ、キーボード、ギター、ベース、ドラム。
そしてフロント中央にはしばじゅん


月夜に歌う彼女は美しかった。
幻想的な演出もさることながら、彼女のドレスも素敵だった。

歌姫と呼ぶにふさわしい環境だった。


今回、初めてしばじゅんのコンサートに行って
感じたことの一番は、彼女は本当に愛が深い人なんだということ。

ステージで共演しているメンバーの紹介の時に1人1人丁寧に紹介するときに、
自分の思いやその人とのエピソードをじっくりと話す。
この人はすごい人なんです、とかこういうことを教えて下さった方なんです…と
その人に対することを愛おしく話す。

その感じから人に対しての愛が深い人なんだな、と感じた。


しばじゅんのコンサートは本当に歌と音に抱きしめられている感じだった。

CDでは耳だけで感じることが多い。
だけど、コンサートでは全身で音を感じられる。

また、クラシックも行うホールだからか非常に音が良かった。
だからこそ、反響を含めて非常にいい環境で音を聴くことができた。

しばじゅんがMCで言っていたけど、ドラムが立体的に聞こえるのだ。

だから、音がダイレクトに存在している感じが肌で感じられた。
しかも、あの声で感じられるのだ。
幻想的に見えるステージだが、目を閉じて音に抱きしめられたい、という気持ちになった。



いろいろと書いてきたが、しばじゅんのコンサートは楽しかったという気持ちもあるが、愛しさを感じられる時間だった。

彼女の持つ愛、また彼女の歌から感じられる愛。
愛を持って彼女は歌う。

(当然のことなのか)ラストはスタンディングオベーション
彼女がステージを去るまで拍手は鳴り止むことがなかった。


彼女の愛が多くの人を魅了するのがわかった。

彼女の全てに包まれる時間は本当に至福の時だった。
また彼女の想像する音に抱きしめられたい。

そう思わざるを得なかった。

あなたと見た夢 君のいない朝(初回盤)

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COVER 70's
柴田 淳


あなたと見た夢 君のいない朝
柴田 淳

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