LAID BACK OCEAN 2nd ONEMAN tour “Bifröst” in 2012.03.20 at 渋谷CLUB QUATTRO

ピアノロックバンドとして
注目度が集まっているバンド、
LIAD BACK OCEAN。

今回は2nd mini album"Bifröst"の
リリースに伴うツアーのLIVE REPORTをお届け。

今回のLIVEは"揺れる"の一言だった。

ライブの始まりはいつもと違い、
Vo. YAFUMI、Gt. KAZUKI, Ba. YUTAROが
ステージ中央でのドラム演奏からスタート。

今までにない試みにファンのテンションも上がる。

その流れで、2nd mini Album"Bifröst"の1曲目、
"せんたくのじゆう"。

美しいピアノの旋律、
会場のクラップと合わせて
明るいスタートから始まる。

LIVEではおなじみの"カップラーメンジェネレーション"と続き、
アッパーチューン"フライデーナイトアイデア"では
"F・R・I・D・A・Y・NIGHT!!"のコールとジャンプでドンドンテンションが上がっていく。

未発表曲"MY STORY"での
感情剥き出しの激しい演奏は観客を魅了していた。
ライブを重ねるごとに旋律に絡み合う感情を表現するPf. ◯貴の演奏には目が離せない。

中盤の"揺れる"は
MY STORYとは違う感情の剥き出し方。
語りかける言葉とメロディが心を揺らす。

そして、ピアノ色が一層強くなり、
じんわりと来る熱で胸を焦がされる"永久歯"。

どのメンバーも
ますます個性が強くなり、
演奏面でも非常に洗練されている気がした。

それを実感したのは後半戦。

"STAR RAIN〜空の落ちこぼれ〜"、
"何も起こらない日の希望"、
"サーチライト"と
立て続けにLAID BACK OCEANのライブには欠かせない曲たちのラッシュ。

それぞれがそれぞれの
メロディとリズムを刻み、
個性が出ているけど、
全体的にはいいバランスとなっていた。

ラストは新曲で締めくくる。
KAZUKIがギターとライブの始まりで演奏した
ドラムの兼任となり、
YAFUMIがVo. & Gt.へチェンジ。

ミディアムテンポの曲で、
LAID BACK OCEANが得意とする、
心に訴えかける普遍的な歌詞に
激しさと柔らかさを混ぜたピアノロックだった。

アンコールはいつものように
"カップラーメンジェネレーション(おかわり)"。

まだまだ遊び足りない観客は
水を得た魚のようにはしゃぎだす。

全てが笑顔だった。
全てが揺らされた。
心も体も。

YAFUMIの"お前らサイコー！"の声を聞く度に、
"そんなことないよ、LAID BACK OCEANの方こそサイコーだろ！"と返したくなる。

心が揺れた。
いや、揺らされた。

LAID BACK OCEANの真骨頂の"揺れる"という曲。

リード曲ではなく、
アルバムの中盤に
まるで核となるような存在の曲。
曲の一部にこうある。

食べようと口を開けたその瞬間
真っ赤なゼリーが揺れながら落ちた
壊れたっていいさ壊れたっていいさ
形になんか収まらずに生きて生きていたいだけ

彼らの言葉はまっすぐだ。

ただただまっすぐな気持ちで、
ただただまっすぐな心で。

彼らは音を鳴らし続ける。

今回のLIVEではそれをリアルに感じられた。
CDでは決して聞くことのできない生の音。

彼らは美しい。
それは彼らの生きている姿が人間らしく思えるから。

きっとそういうものは美しいと思うのだ、僕は。

前置きは長くなったが、
これからの彼らの行く先には
きっと"Bifröst"(虹の橋)を渡っている途中。

まだまだこれからの彼らの辿る道を一緒に歩みたいと思える最高の夜だった。

EN. カップラーメンジェネレーション

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