書籍「大手ゲームメーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由」をレビューする

RucKy Book

発売から時間が経ちましたが、
本日は@RucKyGAMES著の
"大手ゲームメーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由"の
書籍レビューをお送りしたいと思います。

大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由

大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由

RucKyGAMESが好きな人は買うべき

この本は本当にファンブックだと思います。

(2012年1月2日)現在で
計80本のiPhoneのゲームをリリースしている
彼のメモリアルブックでもあるかな、と思います。

なかなかメディアに出ることがない
彼が思っていることだったり、
どうしてこのゲーム(本書ではi節分などの代表作を例にしています)は
生まれたか、などが書かれています。

なので、彼のこと、彼のゲームが好きな人はすらすらと読めると思います。

へぇ、RucKyGAMESってこんなこと考えていたんだ…」と普通に思う所がいくつもありました。

すごくゆるすぎる啓発本…かな?

おそらく、この本の言いたかったことは
もっと自由にゲームつくろうぜ!」っていうことなんだと思います。

会社で何かを世に出すのには
上の承認だったり、予算の問題だったり、
人員だったり…といろんなしがらみがあります。

そんないろんなフィルターがかけられるわけです。

そんなことでは自分が思っているゲームを
そのまま出すことは難しい状況でもあります。

そんなんで面白いゲームなんて作られるわけないじゃん!
自分の思っている面白いもん作ろうぜ!それだけじゃん。

彼が会社に属さずにフリーで開発をするようになってからこそ
思ったことなんだと思いますが、
彼の言いたいことはそういうことだと思っています。


しかし、
彼は何かをしないとこうなっちゃいますよ…という
脅迫じみたことは一切書いておりません。

"こんなことやったらいいかもね〜"ぐらい。


なので、どうしたら売れるアプリを作れますか?とか
iPhoneゲームで一山当てるぜ!とまっすぐな思いを持っている人にとっては
物足りない…いや、物足りなさすぎると思います。

そして、この本から学んだこと

ここまで書いてきましたが、
結局のところ、この本って何が書かれているんですか?と。

この本を読んで学んだことは、
"自由にやっちゃおうぜ"ってことですね。


すっごくラフに書きましたが、
その言葉に尽きると思います。


彼の本の中には情熱や決意や真理という言葉は出てきません。
(むしろ、後悔、挫折の言葉が出てきます…)


でも、みんないろんなことを考えすぎて、
本質を見失ってはいませんか?


ゲームはこうあるべきだ!というのはどこにもなく、
それが誰かにとってのゲームであれば、それはゲームなんですよね。

音楽も同じで、ただ太鼓がトントンと鳴っているのも
音楽だ!とその人が言えば、音楽なのです。


もっとラフに、自由に楽しもうぜ、というのはすごく伝わってきましたし、
誰かにとってはすごく響くことなのかな、とも思いました。

あ、あと、"ときめきメモ"、
略して"ときメモ"をつけようぜ!ってことも忘れずに。
(まさか彼から"ときめき"という言葉を聞くとは…)


この表紙を書店で見かけたら、
ちょっとパラッと読んでみてはいかがでしょうか。

本書は1時間もあれば、読める本だったので、
正月の時間が(もし仮に)あまっていたら、どうぞです。

あとがき

「フリーダム。俺は自由だ。」

ほんと、実際の彼から聞いてみたいものです。