311と911から長い時間が過ぎて変わったものと変わらないもの。

Looking Into the Past: Girl Turns Away from Watching the World Trade Center Burn, Brooklyn Promenade, September 11, 2001
photo By jasonepowell

もう10年だ。
911から10年が経った。

あの時のことは今でも鮮明に覚えている。

まだ6ヶ月だ。
311から6ヶ月が経った。

あの時のことは今でも鮮明に覚えている。

時間の流れは早い。
自分たちの記憶はその時間の流れと共に薄れていく。

だから、こうやって写真に残したいとかブログを書いたり、日記を書いたり。

そういう記憶に残すための何かをするという行為は
きっと本能的に備わっているんだと思う。


今日はその911と311の話を。


写真はこのFlickrのブログから抜粋した。

9/11 Looking into the Past | Flickr Blog

時間は過ぎても、あの時の光景はそのまま残されている。


さて、自分の話を少ししてみよっか。

911のあの時はテレビを見ていた。
ジャングルTV~タモリの法則~

ゲストは雨上がり決死隊で、
ちょうど番組のメイン企画の
ジャングルクッキングをしていた。

その時、急に緊急速報という形で画面が切り替わった。

そして、あの世界貿易センタービル
旅客機が突っ込んでいく衝撃的な映像が繰り返し放送された。

まだ若すぎるオレはそれがなんのことかもわからずに、
世界がどうなっているかもわからなくて、
ただ目の前に起こっていることが理解できずに、
目を伏せたくなるような気持ちになって、
テレビを消して自転車に跨り、ただただ走った。


あの時から10年が経った。
記憶の中の色も鮮明に残っている。

あれから何かが変わったのか。

まだビンラディンが…という報道をニュースで見る。
そう、まだ終わっていない事件なのだ。

アメリカは911以降も戦争をしているし、
あの日を追いかけている。


urayasu_20110313_2
photo By Natsuki Kimura

そして、311。

覚えている。
ちょうど外出しようと思った時に、
twitterが騒がしくなった。

テレビを付けると、津波が押し寄せる映像、
地震でもの崩れる映像が映し出される。

自転車は持っていなかった自分だったが、
どこにも走りだすことができない自分がいた。


知っている風景がこうも変わったのか、
自分の身近な場所が壊れていく風景が映し出される。


あれから何かが変わったのか。

いや、こっちは何も変わっていない気がする。

つながろうとか
助けあおうとか
言っていたテレビは
今はもう言うことを辞めて
あの日以前と同じになってしまった。


節電も節電することが目的になってしまっているような気がして、
その先にある目的を見失っている気がする。


政治家も「失言→謝罪→辞任」というお決まりの流れは相変わらず。
(そもそも、失言をしてしまったことよりも、そういう考えをしている事自体いけないんだけど)


何も変わっていない。
何も変わっていないんだよな。




変わるべきところが変わっていない。


考え方、
政治、
被災地の現状。


そんなもんなのか、日本。
そんなもんなのか、この世界は。


こんな6ヶ月後になっているとあの時のみんなは想像できただろうか。