タンポポのように未だ見ぬ土地へ吹かれていきたい

Dandelions
photo By Boxley

未だ見ぬ地にオレを思う人がいる。
未だ見ぬ地にオレが思う人がいる。

この世界は広い。

果てのない話だけど、
生きている間で会いたくても会えない人もいるし、
全ての出逢いを大切なものにしようと思ってもできないこともある。

7月も今日で終わる。
さようなら。

今日はちょっとした出会いと別れと再会を願う話。
7月を振り返ると、
正直、すごく心が虚ろな日々ばかりだった。

それは、仕事だったり、
プライベートだったり、
はたまた、個人的な思いだったり。


いろんなことがあって、
心の奥底からまっすぐ手を伸ばせなかった。


心がくたくたで
ギスギスしていて、
正直な話、希望を見出すのもつらいぐらいだった。



だけど、7月を生きていく中で
いろんな人に出会い、
手を差し伸べてもらった。

そのおかげで前ほどじゃないけど、
心から手を伸ばせるようになった。




そんな中、8月にとある人に会いに名古屋に行くことにした。

以前から知っている人だったけど、
あまり話をしたことがない人だ。

前々から名古屋に行きたいと言っていた。
会いに行きますと言っていた。


それが先延ばしになって、
やっとその約束が果たせることになった。


未だ見ぬ地にオレを思う人がいる。
未だ見ぬ地にオレが思う人がいる。


その人はオレのことをどう思っているかはわからない。

ああだこうだと言う兄ちゃんだと思っているかもしれない。
もしかしたら、会いたいと言っているから会うよ程度のことを思っているかもしれない。



人の思いは見えない。


伝えなければ
伝わらないものもある。




この夏、オレはいろんな人に会うことにした。

知っている人もいれば、
ほぼ初めて会う人もいる。


この名古屋にいる思う人に会いに行くと決めてから
8月はそんな月にしたいと思った。



会いに行く。
いろんな人に会いに行く。


全てがいい出会いじゃないかもしれない。
全てが良い再会じゃないかもしれない。


会ってどうするとかはまだ何も考えていない。



社会人になってから、
何か大切なものを失くした気がする。

学生の頃、
その前から持っていたものを
何か失くした気がする。

それが何かは正直わからない。


失くしたものを失くした今の自分に必要なのは、
元々自分が大切にしてきた"出会い"という名の光、希望なのかもしれない。

なんとなく思いました。




わからないけど、
そんなことを感じた。


タンポポは風に吹かれ、
未だ見ぬ土地に根付き、
花を咲かせる。


そんなタンポポみたいに未だ見ぬ土地に向かう勇気を持てない自分。


もう少し。
もう少しでその時が来る。

緊張と期待の8月がそこまでやってきている。