つなぐのは希望だけじゃなくて、時に痛みさえも、悲しみまでも

after Tsunami
photo By Jun Teramoto

少しずつだけど時間は過ぎていく。
毎日毎日、僕らの生活はここにある。

だけど、僕らがいる遠い場所には
今も苦しんでいる人がたくさんいる。

あれから4ヶ月が経った。

4ヶ月経って思うのは、
これは震災ではなく、
人災以外の他ならないものだということ。
写真は福島の写真だ。
もちろん、あの日以降に撮影されたものだ。

日本にこういう場所が今もあるんだ。

テレビでは連日、いろんなニュースが報道されている。

震災に関わることだったり、
人災に関わることだったり、
はたまたしょうもないニュースだったりも。


時々、ニュースを見ていて本当にこれが日本なのか?と疑うこともある。

国会では首相を辞めさせようといろんな人が叫んでいる。
宮城県を訪れた復興大臣は復興とは違うところだけ報道され、
いつの間にか大臣の座を去っていった。
電力会社は裏工作みたいな形でやらせのメールを送らせていた。

結局、あの日からも
日本は変わらないままなんでしょうか。

変わったのは被災地だけなんでしょうか。


被災地の人は今も苦しみ、悲しみに溺れている。

メディアでは報道されない場所にも人は住んでいる。
希望をつなぐことばかりじゃない。

そこには"普通の生活"がある。
苦しいことが、悲しいことが
前と比べて増えた普通の生活が始まっている。

時として、そこに照らすべきは希望よりも、
差し伸べる手なのかもしれない。

被災地の人はがんばっているだけじゃない。
希望の裏にある、悲しみや苦しみも含めて生きている。


今すら生きられないような人もいる。


リアルから目を背けるな。
そこにあるリアルは希望だけじゃない。
リアルに目を背けず、きちんと向き合わないといけないだろ。