願い、祈って、夜に溶けていく

朝焼けデンマーク戦ハーフタイムF

photo By aruevana

朝焼けが世界を目覚めさせ、
太陽は昇る。

やがて朝から昼になって、
太陽は万物を照らす。

夕暮れになればオレンジが
街を暗闇へ徐々に溶かしていく。

ヴァイオレットが染まり、
街はホタルのように
1つ、また1つと光を灯していく。
そんな1日が
ぐるぐると回って、
また1日が始まります。


人間っていうのは
日曜日の夜や
休みが終わる時間ぐらいに
奮起するような時間を持ってきている気がする。

"明日からまたがんばろう"

口癖になっているみたいで、
その言葉が夜にこだまするよう。



昔、人生が
それの繰り返しのように思えて
嫌で嫌で仕方がなかった。


人生ってなんだろうか?
なんてことを考えてもしょうがない。


答えはないのだ。


いや、答えなんて存在しないのだ。
個々の価値観に意味を植え付けているのだ。



生きる意味っていうのは
思い込みに過ぎないのだ。


意味の"ない"ものに
意味をこじつけているだけなのだ。




だけど、僕らはがんばろうとする。
生きようとするんだ。



それは
こじつけた意味が
大切だと思っているから。


永遠ではない時間があるからだ。



生きるってなんだ?


そう考えることが
もし仮に無意味だとしたら、
どうして僕らの心臓は脈を打つのだろうか。

野生的に僕らは生きようとする。


昔から
古代から
生きようとするDNAが
ここ(胸)に流れているんだ。


人は老いていく。

時間と共にできることと可能性が狭められて、
その中で考えることに思いを巡らせる。




がんばろう。

そういう風に言うだけで
何かが変わる気がする。


それがたいして意味がないことだとしても、
がんばろうって言うんだ。


明日はきっと希望のある1日でありますように、と
願い、祈って、夜に溶けていくんだ。