目には見えないものをこの手から

Handmade Clownfish

人は五感を持っております。

視覚、
触覚、
聴覚、
嗅覚、
味覚。

今日は視覚のお話。
写真は一応言いますと、
"カクレクマノミ"でございます。

これを作る工程を全て目で見ないで作りました。

形を作ること、
部位を作ること、
くっつけること、
そう、全てを。

何も見えない世界。
頭の中と触覚で作る世界。

かなり難しかったし、
これ、なかなかできないわけです。


でも、最終的に形が目で見えるものっていうのはまだマシなものかと思ったりして、
音楽だったり、文章だったり、形が見えづらい(見えない)ものっていうのは
常に頭の中で作り出さなくてはいけない。


それは不恰好かもしれない。
優秀な形っていうのはできないかもしれない。

今もそういうものを作っている仕事をしている。
目には見えないものを作っていくことの難しさ。


常に目の前にあること。



目に見えないものは
この世に絶対必要なものだし、
そういうものほど大切なものとよく言う。

目に見えないものを
これからたくさんつくっていかなくちゃいけない。

目に見えないものを
これから大切にしていかなくちゃいけない。

目に見えないものを
これから守っていかなくちゃいけない。

目に見えないものに
これから手を伸ばさなくちゃいけない。

目に見えないものを
たくさん愛していきたい。



そういう風にたくさん求めているからこそ、
時にもがいて、
わからなくなったり、
悩んだり、
叫んだりすることもあるはず。



目には見えないものと向き合うには
きっとオレが思うに、
愛していかなくちゃいけないんだよね。


愛してるぜ、ベイベー!なんて
忌野清志郎さんみたいに
言えるぐらいにならないと、
どっかで見えなくなるものがある気がする。


感覚的な話だったかもしれないけど、
そんなことを思ったりしました。



しかし、カクレクマノミ
意外によくできたと思うんだけど、どうかな?