宇宙旅行、地球最後の夜「SPACESHIP RIDE TOUR FINAL」:THE PINBALLS LIVE at 下北沢 CLUB QUE 2012.12.21
THE PINBALLS。
ストレートなロック、ブルース、ガレージを鳴らすロックバンド。
まだまだ荒削りながらも、オーディエンスの胸に火を灯す。
2012年4月18日に発売した「100 years on spaceship」のレコ発ツアー「SPACESHIP RIDE TOUR」ファイナルが2012年12月21日に下北沢CLUB Queにて行われた。
今年1年、日本中を駆け巡った彼らの宇宙旅行の終着点。
彼らはそこで何を見たのか。
彼らはそこで何を歌うのか。
祝うように特別ゲストのパフォーマンスも
ツアーファイナルということで彼らを祝うように2バンドがオープニングアクトとして登場。
踊れるロックとダークな側面を持り、Dr. & Vo. という変則的3ピースバンド首振りDolls。
そしてTHE PINBALLSがファンだというTHE MASHIKO。
ポップながらも胸を躍らせるリズムはオーディエンスを魅了していた。
宇宙を旅したTHE PINBALLSと地球最後の夜
そしてTHE PINBALLSの登場。
いつもの爆音でかかるS.E.
青くライトアップされたステージにGt. 中屋、Ba. 森下、Dr. 石原が登場。
そして中屋のギターから始まる1曲目はカカオ。
センチメンタルに揺れるギターが会場を染める。
そしてVo. & Gt. 古川が登場し、透き通る声で夜がまた落ちていく。
メロウなナンバーの次は一気にギアを変え、
ハイスピードナンバー、サイコ。
会場は一気に色を変え、飛び跳ねる。
その後もライブではおなじみのten bear(s)、アンテナと勢いを落とすこともなく、ひたすらたたみかける。
2012年12月21日がマヤ暦では最後ということもあり、「こんな地球最後の日かもしれないっていう日に集まってくれてありがとう」と集まったファンに言うと今日のために用意されたかのような地球最後の夜が始まる。
終わりを予感させるような絶望にも似たギターの音。
だが、それを伝えるのではなく、ここから未来は始まる。そんな未来にはしないよ、というメッセージが込められている。
彼らの宇宙旅行の原点はこの曲から始まる。
そして、時代を変え、Dr. 石原の刻むビートが激しい悪魔は隣のテーブルに、Gt. 中屋のイントロギターが鋭く刺さるICE AGE、その勢いを逃がさないようにHORRORS OF THE NIGHT。
止まらないロックナンバーが夜も胸をも熱くする。
そして、後半戦はスローなナンバーで彼らの熱い部分だけでないところも。
ライブではおなじみのニューイングランドの王たち、そして光の速さを冠した299792458。
ゆったりとしたナンバー、メロウな部分。1曲目のカカオと同じく、彼らには渋さと切なさを併せ持つ一面も。
ラストはダンスパーティーの夜。
Ba. 森下のベースから始まるパーティーは切なさも儚さも。
しかし、終わらせたくないパーティーに酔いしれるオーディエンス。
ラストダンスをみんなで踊り、ライブは終了した。
宇宙旅行のその後というアンコール
あれだけ踊らせたオーディエンスは黙っているわけもなく、アンコールが鳴り止まず。
メンバーが登場し、披露されたのは新曲・CARNIVAL COME。
今までの彼らのロックを踏襲しつつ、これまた彼らのライブでは映えるであろうダンスナンバー。
踊り出したくなる。彼らのロックはいつもそうだ。
そして、プリンキピアで会場は一体となる!
ライブには欠かせない曲を待っていたかのようにさらにヒートアップするオーディエンス。
あっという間に終わった夜にただただ呆然とするわけもなく、再びアンコール。
本当のラストはI know you。
再びダンスホールになる会場。
そして、パーティーは終わった。
宇宙旅行した彼らが見たものはなんだったんだろうか。
宇宙旅行の終着点の場に彼らは何を手にしたんだろうか。
SUMMER SONICやMINAMI WHEELなど大型フェスにも出演し、多くのファンを魅了した彼らのステージにはまだ光の残像がぼんやりとある。
これだけじゃ満足できない。
新曲も披露され、あれだけ心を掴まれるようなステージを見せられたら。
そう、心はまだ躍っている。
熱く、切なく、儚く光る青と赤のステージ。
彼らのライブをまた見たい。
そう思い出させる、ステージだった。
その中でダンスパーティーの夜の歌詞にあるこんなことを言っていたに違いない。
踊ろうよ 最高の気分さ
誰かを笑うやつらは オモチャの兵隊たちに 追い出されて
誰もが運命を 変える魔法のパーティー
誘うよ めかしこんでいこうぜ
いつまでも鳴り止まないダンスナンバー。
2013年の彼らもきっと身も心も躍らせてくれるに違いない。
SET LIST
- カカオ
- サイコ
- ten bear(s)
- アンテナ
- yeah yeah yeah
- タバコ
- 地球最後の夜
- 悪魔は隣のテーブルに
- ICE AGE
- HORRORS OF THE NIGHT
- ニューイングランドの王たち
- 299792458
- SLOW TRAIN
- ダンスパーティーの夜
EN1. CARNIVAL COME
EN2. プリンキピア
EN3. I know you
- アーティスト: THE PINBALLS
- 出版社/メーカー: Knock up!
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: CD
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