雨の日と火曜日は

Banksy in Boston: Portrait from the F̶O̶L̶L̶O̶W̶ ̶Y̶O̶U̶R̶ ̶D̶R̶E̶A̶M̶S̶ CANCELLED piece in context on Essex St, Chinatown, Boston
photo By Chris Devers

気が付けば今の家に住み始めて1年が経っていた。

今、住んでいるところは
吉祥寺という町だ。

ちょっとだけ、
ほんのちょっとだけ
1年前の気持ちを思い出してみる。

今日は久しぶりの雑記。

あれからもう1年が経った。

何気ない日々から
1年が経った。

人が街を変え、
街が人を変え。

この街に住んでから自分も大きく変わったと思う。


でも、具体的に何が変わったんだろう。
考えていた足が立ち止まる。



あの頃より…

笑顔が減ったのかな。
言葉遣いが変わったのかな。
しゃべることが増えたのかな。
寂しさが増えたのかな。
深い夜のほうが好きになったのかな。
傷つくことのほうが多くなったのかな。


1年も経てば、変わるものの方がほとんどかもしれない。


1年前の
この部屋は
殺風景だった。

いろんなものが増え、
いろんな人がこの部屋を訪れ、
その度に嬉しくて、
帰っていった後は寂しさがぽつん、と。


1年前よりも
強くなれたかな。

1年前よりも
優しくなれているかな。

1年前よりも
少しでも夢とか理想を
描き始められているかな。


切なさが募る。
切なさだけじゃ進めない。


何も起こらない日の希望。

少しでも
そんなものを
日々に見出そうとして。

空っぽの日々でも
なんとかして見つけようとしてきた。


1年前とは違う希望がここにある。
1年前に会えた人がもうここにはいない。

手に入れたものと失くしたもの。



流れていくものと
つかめたもの。



1年前の今日、同じ自分はいない。
こんなことを書いている自分がいるって
少しでも思えた1年前だったかな。



過去を思えば、
未来が閉ざされるような気がして、
過去を振り返らないようにしてきたけど、
時には過去を振り返りたくなることもあるよ。


閉ざされたように見えた未来がそこにあるって思ってしまったから。



始まる風に回るのかな、未来は。
風車みたいに。


思えば
思うほど
形の違う心。


それはいいことのはずなのに、
どこか寂しい気持ちもある。



時間は人を変え、
いびつだった心の形も変えてしまうんだね。