じんわりとくるハートウォーミングムービー「しあわせのパン」を観てきた
photo from official site.
久しぶりに映画を観に行きました。
本日は"しあわせのパン"という映画です。
主演があの原田知世さん。
そして、原田知世さんの旦那さん役が大泉洋さん。
このコンビが織り成すハートウォーミングストーリー。
あらすじ
東京から北海道の月浦に移り住み、湖が見渡せる丘の上で
パンカフェ[マーニ]を始めた夫婦、りえさんと水縞くん。
水縞くんがパンを焼き、りえさんがそれに合うコーヒーを淹れ、料理をつくる。
そこには、日々いろんなお客さまがやってくる。北海道から出られない青年トキオ、
なんでも聞こえてしまう地獄耳の硝子作家ヨーコさん、
口をきかない少女未久とパパ、
革の大きなトランクを抱えた山高帽の阿部さん、
沖縄旅行をすっぽかされた傷心のカオリ、
観察好きの羊のゾーヴァ、
そして、想い出の地に再びやってきた老人とその妻。それぞれの季節にさまざまな想いを抱いて店を訪れた彼らが見つけた、
http://shiawase-pan.asmik-ace.co.jp/cafe.html
心の中の“しあわせ”とは?
そして彼らを見守るりえさんと水縞くんに訪れることとは?
映画の構成は3つのオムニバスで成り立っています。
夏:トキオとカオリのストーリー
秋:未久と未久のパパのストーリー
冬:老人とその妻のストーリー
春:エンディング
春夏秋冬、1年を通してのとある夫婦の物語というもの。
予告編はこちら。
じんわりくる季節のぬくもり
しあわせのパンのストーリーは
それぞれの季節がつながっているわけではありません。
普通の夫婦の日常を描いている。
ただそれだけ。
それだけなんだけど、
時に日常は非日常な物事を運んでくる。
それが各季節のお話。
それぞれが心にじんわりとくる話ばかり。
特に冬のお話は涙なしでは見られませんでした。
猛吹雪の中、死ぬためにやってきた老夫婦。
それを引き止め、落ち着きを取り戻した夫婦に料理を差し出す。
妻のアヤは今まで食べられなかったパンを口にして、
"おいしい。私、明日もこのパン、食べたいなぁ…"とつぶやく。
地震で経営していた銭湯もなくなり、
娘も亡くし、妻の病にも一緒に闘病してきた夫の史生。
それを聞いて涙が止まらず…。
明日を生きたいっていう理由なんて
なんでもいいんだと思いました。
この老夫婦のように
どこかで生きることに対して
諦めを抱いていても、
例えば、おいしい料理を食べたいっていうことでもいい、
ほんの些細なことが明日へ生きる希望につながればいいんだ、と。
原田知世+雪景色=beautiful
年を取らない女優原田知世さん。
本当にこの映画でもいい演技をされていました。
あの透明以上の透明感はいつ見てもすごいと思いました。
だからこそ、彼女の雪景色でのシーンは
本当に美しかった。
おそらく、雪の魔法があの場面にはかかったんではないだろうか。
まとめ
映画としては、単調といえば単調だ。
それは盛り上がりのピークが
それぞれの季節に1つあるので、
あまり大きな盛り上がりがないというのもある。
それぞれの季節で1つの話が完結しているので、
"あの時のあれはこういうことなのかな…?"という風に
思うようなことも特にない。
しかし、
映画の中に出てくる料理の数々は
本当に食べたくなるものばかり。
以前公開された映画「めがね」に
若干雰囲気は似ている。
ただのんびりと、
ゆったり
心を落ち着かせる映画。
じんわりと
心にスーッと染み込んでくる。
それは本当に料理のようで
コトコト煮こむように
常にあったかい気持ちになれる映画でございました。
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