"DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る。"を観てきた。

AKB48 Film Picture
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あなたはAKB48に対してどのようなイメージを抱いているだろうか。

今や国民的アイドルグループとなったAKB48

TVで見ない日はないし、
メンバー個々の活動も活発的だ。

そんなAKB48のドキュメンタリーフィルムが
1月27日から公開された。

タイトルは
"DOCUMENTARY of AKB48
Show must go on
少女たちは傷つきながら、夢を見る
"

http://www.2011-akb48.jp/

今日はそのドキュメンタリーフィルムの感想を。

AKB48のイメージをすべて覆すだろう

衝撃的だった。

彼女たちはTVでは笑顔だ。

笑っている。
元気を与えている。
そして、輝いている。

しかし、このフィルムでは
彼女たちの笑顔は1/4もない。

あるのは何かに負けないように進もうとしている真剣な眼差し。
ふと立ち止まった時に抱く不安と迷い。

アイドルとしてのAKB48ではなく、
1人の人間が抱く葛藤がそこにはあった。

このフィルムで映し出されるのは
"華やかなアイドル"は1つもない。

夢に向かって歩んでいく少女たちを描いていた。

涙が止まらない

フィルムは2011年の3月11日の東日本大震災から
2011年12月31日の紅白歌合戦までを追いかけたものだ。

そして、フィルムの構成は
以下のような場面で構成されていた。

どの場面でも涙が溢れている。
キャプテンである高橋みなみや一番人気の前田敦子をはじめ、
どのメンバーも涙を流している場面があった。

彼女たちの熱い思いに観客席からもすすり泣く人もいた。


彼女たちは本当に"普通の少女"だ。


西武ドームの初日から2日目が一番の見逃せない場面

特に印象的な場面は7月に行われた西武ドーム公演の初日〜2日目の流れだ。

初日の舞台裏はあまりにも散々なものだった。
メンバーもそう口にしていたし、
総合プロデューサーの秋元康もそう言っている。

"おそらく、初日のライブが今まで一番最悪なライブだ"、と。

そこからの彼女たちは恐ろしいほどに前へ進んでいた。

2日目のために練習を重ね、
突発的なトラブルにも上手に対応する。

そして、舞台裏では熱中症になってバテているメンバーがたくさんいて、
さらには、移動や衣装直しのために走り回る。

まさに彼女たちはアスリートのようだった。

また、前田敦子が極度の緊張から過呼吸になって倒れてしまったり、
それをカバーするために奮闘する大島優子過呼吸になってしまったり、
2日目の公演が終わった瞬間にプレッシャーから解放されたからか
倒れてしまったキャプテンである高橋みなみが倒れたり。

表舞台では笑顔だった彼女たちと対照的に
裏側では笑顔一つない戦争模様がそこにはあった。

少女たちは傷つきながら、夢を見る

もう1つ見所を言えば、第3回AKB48総選挙

結果がニュースとなるほど。

その総選挙の裏側がリアルに映し出されていた。

メンバーの思い、
葛藤、
不安、
栄光、
喜び。


その全てがあの場所にはあった。

前田敦子が総選挙でトップになった際に言ったコメントが本当にグッときた。

"私のことは嫌いになっても、AKB48のことは嫌いにならないでください。"

彼女が裏側で抱えていた思いを通じて見ると、
抱いていた不安やプレッシャー、葛藤全てが込められていた言葉の重みを感じられた。

総評として…

AKB48に対してどのようなイメージを持っていただろうか。

おそらく、この映画を観る前と観た後では
抱いていたイメージは崩されるだろう。

そして、これはリアルだ。
全てのシーンがリアルだ。

決して作られたものではない、と断言できるほどのリアル。


キャピキャピとしているアイドルの裏側は
本当に1人の人間として尊敬できるほどの思いを持っていたり、
それに対する努力を重ねている。

もし、彼女たちのことを
少しでも気になっている人には
観ることをオススメする。

正直、1つのドキュメンタリーフィルムとして良かった。

人間の本質に触れている映画というのは涙が自然に出てくる。

涙なしでは見ることのできない場面も多くあった。
ぜひ観ていただきたい。


本当にオススメの映画。
いい映画を観た、今年2本目。