LAID BACK OCEAN 2nd mini album"Bifröst"が美しい

LAID BACK OCEAN MEMBER
photo from official site.

LAID BACK OCEAN

ピアノ・ロックの旗を掲げ、
2nd mini Album"Bifröst(ビフロスト)"を完成させた。

Bifrost (初回限定盤)(DVD付)

Bifrost (初回限定盤)(DVD付)

Bifrost

Bifrost

ライブで何度も演奏された曲を含め、
彼らの今が詰まった音たちを纏い、
思いを綴っていくレビュー。

1. せんたくのじゆう

"Bifröst"の始まりは美しいピアノの旋律から始まる。

ポップなアップテンポの曲調で
1日の始まりを告げるよう。

知らぬ ぞんぜぬのフロンティア 行けるとこまで行こうよ
未来の行方フロンティア 意味がないことはない はないだろう

意味のないことはない。

その先へ行くための"せんたくのじゆう"。

背中を押してくれる1曲。

常にそこには意味があり、
そこに辿り着くまでの方法なんてたくさんあるし、
選択自体も自由なんだろう。

2. BEAUTIFUL

クールなピアノのビートから始まり、
疾走感が溢れる世界。

What doesn't kill you makes you stronger.
(あなたを死なない程度に苦しめるものは あなたを強くする)

という歌詞が持つ力強さが
曲を引っ張っていく。

人生はクソみたいに短いよ
自分を見失う暇は無いよ
Nobody could explain the meaning of "Myself"
(誰も「自分らしさ」の意味を説明することはできない)

自分らしさ。
タイトルの"美しさ"。

途中の変調する場面や
曲のラストでもまた変わる曲調。

それがまるで"この世界"を表しているような曲。

3. フライデー ナイト アイデア

ドライブに似合う1曲。
高速道路を猛スピードでかけていく光になった気分。

Aメロに入る前の
ピアノとギターのユニゾン部分が
超絶すぎるぐらいにカッコイイ。

"ポケットに少しのアイデアを"

憂いに満ちた空気をワイパーのように拭ってくれる。

とりあえず、
金曜日の夜は飛びたいんだ!っていう勢いがありすぎる(笑)


時に繊細に、
時に大胆に、
攻める、攻める1曲。


ライブでは盛り上がる1曲。
みんなでジャンプして盛り上がること必至。

4. 揺れる

今までのクール、ポップを捨て去って、バラード曲。

サビの"心は揺れてる"を繰り返す部分が印象的な曲。

ゆったりとした曲調、
ピアノ、ストリングのアレンジが
心にそっと寄り添う。

センチメンタルが溢れている。

主観的な意見だが、

君のバカ正直さとその誠実な想いが 君自身をまた傷つけても
気にする事はなく 正直でいて欲しいんだ そんな事を ぼんやり 思うよなアイロニー

という歌詞が心に響いた。

揺れる
揺れる
揺れる

心が揺れる、まさに聴き惚れた1曲。
個人的にはこの曲が今回のアルバムで1番好きな曲。

泣いた。

5. サーチライト

センチメンタルの中を通り過ぎて"サーチライト"。

今回のアルバムの中のリード曲。

ちなみに、CMスポットで短いがサビの部分を聞ける。

"ラーラ サーチライト ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ライト"

ライブでは
手を振って、
心が1つになれる曲。

この曲で"高鳴りは科学よりも先だ"という歌詞が心に残る。

高鳴りは常に何よりも先を走っている。
どんなに技術が発達しても、
どんなにいろんなものが進歩しても、
きっと思いはその先を必ずいっているはず。

6. i+kill

最後は"i+kill"と書いて「いきる」と呼ぶバラード曲。

ピアノだけでも十分成り立つ曲だけど、
優しいギター、ベース、ドラムがじゃまにならない。

優しい君は 好きなくせに好きと言わず
いつも自分の気持ち 完璧に殺してきた
殺人犯

愛しいラブソング。
好きな人と聴きたくなる。
抱きしめたくなる。

締めの曲としては、
穏やかな海に還っていく感じでしょうか。


"Bifröst"とは
北欧神話に出てくる
虹の橋、
天へと続く揺れる道、
消えてしまう前に目に映る虹
という意味。

彼らの音が
まるで虹を作って、
次のステージ、
次の音を愛せる橋渡しをしてくれるアルバムだと思う。


ピアノロックバンド
LAID BACK OCEAN

彼らの鳴らす音は必ずや心に響くこと間違いなし。