THE MANZAI2011を見て思ったこと
先日12月17日(土)にフジテレビで
THE MANZAI2011が放送されました。
今日はこの番組を見ての感想を。
そもそも、THE MANZAIはM-1ではない
漫才のトーナメント番組と言えば、
2001年から2010年までテレビ朝日で同じ時期に放送していた
M-1が思い出されると思います。
M-1は2010年の放送を持って終了しました。
それと入れ替わるように、THE MANZAI2011が放送されることになりました。
おそらく、
M-1が終わってTHE MANZAIが始まり、
世間的にはM-1の流れが続くんだろうと思っていたことでしょう。
しかし、それは全く違いました。
M-1とTHE MANZAIの違いを簡単に言えば…
- 決勝は16組(8組増えた)
- 対戦方式が変更(4組1ブロックごとに対決)
- 採点方法が変わった
- 若手漫才師という括りではなくなった
- 国民ワラテン方式が採用(視聴者が採点に参加)
というところでしょうか。
なので、大前提的にTHE MANZAIはM-1ではないのです。
結果は意外な方向に…
正直、誰もが予想だにしない結果だったと思います。
例えば、
スリムクラブが大方の予想を裏切り、
決勝に行けなかったこと。
それもこれも、おそらく採点方法が
"審査員がおもしろいコンビに1票を入れる"というものが
影響したのではないかと思います。
1グループ4組、全4グループに別れて、
各グループ、一番面白かったコンビが決勝に進出。
M-1と大きく違うのは、
この部分だったと思います。
各コンビの採点も4組のコンビの漫才が終了した後。
そのため、各コンビの総評もなく、
なぜ審査員がこのコンビに票を入れたのか。
その理由も明らかにされていません。
決勝では視聴者の採点(国民ワラテン)ではナイツが一番点数を獲得しましたが、
会場の審査員はパンクブーブーに一番票が入っていました。
世間とのギャップもこの時点であったのではないでしょうか。
やっぱM-1が一番だったのかもしれない
そもそも、THE MANZAIは見ている限りでは
漫才のスキルなどの技術部分よりも、
漫才で笑わせた方が勝ち、という点にあったと思う。
なので、雰囲気が面白ければOKだった部分も大きいと思う。
正月の爆笑ヒットパレードの延長線上の大会だった、という感じがした。
この点ががっかりした。
今までのM-1を見続けていた人にとっては
若干の物足りなさがあったと思う。
それは、審査員が松本人志ではなかったり、
各コンビにフィーチャーする時間が短かったり、
世間が見たいと思えるコンビが決勝に残らなかったり、
点数形式の審査方法ではなかったり。
M-1とTHE MANZAIのギャップが大きかったからなのではないかと思う。
来年のTHE MANZAIが来年もあるのであれば、
M-1に近いものにしてほしい…とは思わない。
むしろ、大会の価値を高めて、
M-1以上に漫才師憧れのトーナメントにしてほしい。
そうなれば、きっともっと漫才に気合いが入ると思うし、
もっと漫才を好きな人が増えるのではないかな、と思ったりもする。