THE PINBALLS LIVE at Kichijoji SHUFFLE 2011.11.25

three man

11月25日。
吉祥寺SHUFFLE。
THE PINBALLS presents スリーマン。

10月28日のツアーファイナルから約1ヶ月。

THE PINBALLS主催のイベントが開催された。


吉祥寺の街はロックンロールの街。
イベントに出演していたバンド・ジルバのDr.宇佐美さんが言っていた。

週末の金曜日。
全てを忘れて踊りまくろう。



今回、THE PINBALLSはトリ。

いつものS.E.が流れる。
高揚するオーディエンス。

Vo. & Gt. 古川はいつものようにテンションを
ハイにして、ステージに現れる。

1曲目は"サイコ"
疾走するリズムが会場の空気を変えた。

そして、2曲目"I know you"、
3曲目は雰囲気をガラっと変えた"蛇の目のブルース"
ブルージーなリズムに会場は酔う。

その空気を突き破るように
ライブナンバー"yeah yeah yeah"。
ライブではお馴染みのクラップも会場から巻き上がる。


そして、バンド結成初期の曲"カカオ"。
「何の味もしない永遠よりもカカオのチョコレートかじる」のフレーズが渋さを醸しだす。
メインとなっているROCKなナンバーとはまた違う一面を見せる。


後半戦はファストビート"ten bear(s)"
Gt. 中屋は感情に身を委ね、
いつものように体全体を鳴らす。

そしてそのままの勢いで
Ba. 森下のベースから始まる"アンテナ"
ここで会場の盛り上がりは最高潮に達した。


"ニューイングランドの王たち"に入ると、寂しくなる。
これがもう最後に近づいていると思うから。

少しずつ削られていく夜。
そして、熱気すらも。

ゆったりとしたリズムに乗って
メロディは溶けていく。



ラストは"まぬけなドンキー"

"夢をあきらめないで欲しい"という願いが込められた歌には
人生のすべてが詰まっているような気がした。

切なさ、
勇気、
力強さ、
優しさ。


THE PINBALLSの普遍的な、根本にあるものを歌っているような気がした。


全ての音を奏でた後は
やっぱり物足りない気持ちがした。



そういう風に会場の全員が思っていたのか、
アンコールで呼び止める。


しばらくしてメンバーが再びステージに戻ってきた。
本当のラストは"ダンスパーティーの夜"で終わることに。


リズムに、ビートに、メロディに揺れ、
ライブハウスはダンスパーティー会場に。


あっという間の時間。
本当に瞬きだった。


ライブはすぐに終わってしまう。
だが、わずかながらの時間の中に感じるものがあるのは確か。

一瞬でも、
その時間の中にある
感じることがあったなら
それは幸せなことではないか。

ライブはその瞬間瞬間の中の発見がたくさん潜んでいる気がする。


終わった後には必ず心に何かがあるはず。
THE PINBALLSのライブにももちろん、それが潜んでいる。

感じるものがあるというのは
そこに光があるということだと思っている。

光り輝くものを追い求めるのが人ならば、きっとこのバンドを追い続けるのも悪くない、っていう気がした。