THE PINBALLS LIVE at 新宿 ANTI KNOCK 2011.07.03
彼らはそこに立っていた。
THE PINBALLSというバンドはそこに立っていた。
彼らの居場所はライブハウス。
そして、彼らが
最も輝いている、
輝ける場所はライブハウス。
沸々と煮えたぎっている魂を持って始まろうとしていた。
THE PINBALLS LIVE at 新宿 ANTI KNOCK
疾る気持ちが抑えられないかのように始まったライブ。
スタートはそれを象徴するかのような"サイコ"
Dr. 石原のドラムから始まる。
このスタートが本当にドキドキさせる。
まるで感情が爆発するカウントダウンのよう。
そして、一気にテンションが上がり、
作り上げた温度をキープしつつ、
2曲目の"I know you"
イカしたロックンロール。
4人のグルーブ感が全英語詞のメロディが胸にパンチをかますよう。
3曲目は新曲"十匹の熊(テンベア)"
骨太な力強い声が心を打つ。
まるでロックで行進しているかのような規則正しいけど、
どっかで転がり出すリズムが最高に酔える。
ライトの演出も今日はちょっと派手に。
Gt. 中屋の激しいギターパフォーマンスは健在。
激しい中にも、感情がきちんとあって、
それが音を通してこちらにまで伝わってくる。
次は"プリンキピア"
ライブでも演奏頻度が低い曲。
ロック色の強い、盛り上がる曲。
リズム、ビート、メロディ。
テンションがマグマのように熱を上げる。
THE PINBALLSの代表曲"アンテナ"で
ライブはさらに乗ってくる。
Ba. 森下のベースから始まるところは心臓がドクドクいっているよう。
Vo.古川の声は吠える。
感情むき出しのメッセージ性の強い歌詞が夜に響く。
6曲目は"ニューイングランドの王たち"
ゆったりとしたリズムと
イメージが広がる音。
何度聞いても青空を思い浮かべる。
激しいだけじゃない。
彼らの音楽性は豊かだ。
そして、ラストはダンスナンバー"ダンスパーティーの夜"
ライブは最後の曲が終わるまでがライブ。
それを言っているかのようなセレクト。
ダンスパーティーの夜で彼らの転がるロックは止まらない。
惜しくないのだ。
この曲が終わるのが。
ダンスパーティーの夜は
ずっとこの先も続いていくような気持ちにさせてくれる。
彼らが転がり続ける間はずっと。
彼らはこの写真のように光の中にいた。
光の中でさらに光を放ち、輝き続けている。
THE PINBALLSという光。
彼らのライブはまだまだこんなものじゃない。
そう思うのは、
彼らのステージを見る度に
成長と可能性を感じるからだ。
まっすぐな視線は
まるで全てを貫き通す意思と感情を象徴しているようだ。
それを見る度にまたTHE PINBALLSのライブに行きたい、と思わせるのだ。
-----SET LIST-----
1. サイコ
2. I know you
3. 十匹の熊(テンベア)
4. プリンキピア
5. アンテナ
6. ニューイングランドの王たち
7. ダンスパーティーの夜
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