秋の寒空に燃える情熱の音。THE PINBALLS LIVE at 大塚 LIVE HOUSE Hearts+ 2012.10.22

10月22日(月)。
大塚にあるライブハウス・Hearts+。

10月からオープンした
このライブハウスのオープニングイベントに
THE PINBALLSが出演した。

今回はそのライブの模様をさらりとレポート。



大塚 LIVE HOUSE Hearts+は
割と小さめのライブハウス。

だが、ステージは割と広くて、
ドラムが一段高いところに上がっていた。


時間になると、ライトダウン…。


THE PINBALLSのメンバーが
SEが流れる中、ステージング。

穏やかに、丁寧にVo. & Gt.古川がお辞儀をする。
あくまでもゆったりと。


そして、1曲目はサイコで口火を切る。

じりじりと導火線に火を付け始める。

その流れをten bear(s)アンテナとつないでいく。
徐々にテンションを上げていく感じがたまらない。

先日大阪で行われた
大規模な音楽フェス「MINAMI WHEEL 2012」でも
SUNHALLステージでトリを飾った彼ら。

フロアの熱を逃がさないように瞬間瞬間に込められる音が決まっていた。

ライブの中盤は
ミドルナンバー・SLOW TRAIN
後半へとつないでいく。

ロック色が強く、激しいナンバーの後に
穏やかに見せる顔には爽やかな一面も。


そして、100 years on spaceshipの中でも
ファストナンバーのICE AGEを繰り出す。

感情とギターが一体化するGt. 中屋のプレイは見物だ。
この曲は彼が主役になっている感じがする。
ただ赴くまま。ただ揺さぶられるまま。

それをコントロールしているのか否か。
彼のギターは常に感情と理性の間で揺れ動いている。

地球最後の夜悪魔は隣のテーブルにと続き、
ラストはプリンキピアで締めを飾る。


一音一音パンチの効いているビートがラストまで何度も放たれた。


今回のライブは個人的には冷静と情熱のライブだったように思えた。

ライブ前半は冷静に、感情を上昇していくかのようにコントロールを。
そして、ライブ中盤からはその感情に情熱を徐々に注いでいっているようだった。

メロディラインを変えたり、
間奏のギターのアレンジを加えたり。

いつもライブで聞かせる歌、演奏とは違うものが
今日のライブでは随所に見られた。

彼らなりの形を変えてうなっていく姿がここにあった。

秋の寒い夜に彼らの情熱は
一度も下がることはなかった。