開発者をもっと愛そう。

WWDC Apple ‘09
photo By marcopako 

iPhoneAndroid

世の中にはたくさんのアプリがある。

例えば、
天気予報やニュースを知ることだって、
大作ゲームを遊ぶことだって、
写真加工をすることだって。

アプリさえあればなんでもできてしまう気がする。

しかし、それを可能にしているのは…?


アプリの後ろにいる人を忘れてはいけない。

無料、広告はいらない、という話

先日、友人と話をしていた際のこと。

"このアプリ、無料じゃないの?そんなのヤダ!"

こんなことを言っていた。

ついでに言えば、

"無料アプリって広告がうざいんだよ。
広告なんていらないんだよ。じゃますぎ。
"

なんてことも言っていた。


いつからスマホのアプリは無料かつ、
ユーザーの都合いいものでなければならなくなったのだろうか。

無料のアプリでも、
つまらなかったら即刻削除。

アプリはインスタント。
使い捨てのような感覚。

85円のアプリに対しても
高いと言っている人もいる。

缶コーヒーを120円で買うことをためらわないのに、
なぜ85円のアプリをためらってしまうのだろうか。

作っている人がいることを知る

先日、@Motoshi_tさんが
こんなことをブログで書いていた。

最初は無料アプリばかり楽しんでいたのだけれど、iPhoneへの愛情が増すにつれ、これはお金を払わねば、と考えるようになった。

リニューアル式は無料アプリばかり紹介しているじゃないか、と思われる方もいるだろう。
これは理由その1の「わからない」を少しでも減らすため。

無料アプリはすぐに試せるのがいいところ。
良質な無料アプリをたくさん体験した人は、アプリへの「勘」が働くようになるし、ますますiPhoneを好きになって、有料アプリを使うようになると思うからだ。

Appleと、アプリ制作者と、ユーザーと。
三者がメリットを享受できる好循環を続けるために、85円という維持管理費を、安心して、気持ちよく支払える人が増えてほしい。
そんな思いから、今回はこんな記事を書いた。

なぜ僕らはたった85円のアプリ購入をためらってしまうのか、という話 - リニューアル式

言いたいことを全て言っている気もするが、
自分の言葉で言ってみたいと思う。


この世の中、いろんなものがあるが、
全てに必ず作っている人がいる、関わっている。

野菜だって、
機械だって、
目に見えないサービスだって、
全てのものには必ず人が関わっている。

そして、その何かに対しては対価を払わなくてはいけない。

例えば、お金を払うこと、
何かと物々交換など。


無料のアプリを出している企業・個人開発者だって、
企業の利益や自分の生活がある。

利益を出すことを目的とせずに無料のアプリを出している人がいるかもしれないが、
しかし、現状はその逆なのは確か。

無料アプリを出すことで生計を立てている人だっている。

アプリのおかげで日々の生活が便利になったのは
アプリを作った人がいるからだ。


少しでもその開発者のことを考えて、と
たいそれたことは言わない。

でも、バックに作った人がいるということを忘れてはいけないと思うのだ。


全てのものには必ず人が関わっている。


あなたの仕事だって同じだ。
関わっているのだ、何かしら。


そんなことを考えていた時、こんなことをつぶやいた。

このツイートの中の「開発者」というのは、別の人でもいいと思う。

ファーストフードの店員さんでも、
電車の駅員さんでも、
コンビニの店員さんでも、
クリーニングのお店の人でも。

自分たちが生活を続けられるのは、
より便利な生活ができるのは、
そこに人がいるから、ということを忘れてはいけない。


無料じゃないから買わない。
広告が入っているから嫌だ。

その言葉の横を通り過ぎていくように
よりよい生活を可能にしているアプリを作っている人たちがいる。

極端な話ではあるが、
彼らがいなくなっては
これからあなたのよりよい生活がなくなってしまうこともあり得るのだ。

フュージョン計算機で有名なリオさんがブログで以前こんなことを書かれていました。

しかし100円、200円のアプリを売って利益を出すという事は、正直、個人レベルですら相当大変な事です。初期の段階でヒットに恵まれないまま、2年近くずっとiPhone開発を続けている個人って、もうほとんどいないんじゃないかと思います。
僕も今年の1月がデベロッパーとしての更新月だったのですが、年会費を払うのですらキツイ状況だった為、かなり悩みました。本当に辞めるかどうか真剣に考えた時期でした。でもあと一年は頑張ろうと決めて良かったです。それからたった半年でスタジオルーペは大きく成長しました。iPadを買いにハワイに行き、更にそれをプレゼントするというのは僕にとって大きな賭けでしたが、それをやらなければ今のスタジオルーペはなかったと思います。あの時は、昼よりも稼げる夜間の工事に出てiPad代と航空券を必死に稼ぎました(笑)そんなに昔じゃないのに、なんだか懐かしいです。

http://studioloupe.com/2010/07/16/1year/

見えないところに
熱い思いもあれば、
生きていくことに対して
真剣に悩む姿もあります。


長くなってしまったけど、、
あなたが仕事をしているのと同じで、
アプリを作っている人だって
いろんなことを考えてアプリを作っている。


だから、有料アプリをもっとたくさん買おう、とは言わない。
少しでも開発者のことを好きになれたら。


開発者に愛があれば、
きっとその愛はアプリに現れるだろう。

アプリを起動して
ちょっとでも感じて欲しい、その愛を。

そして、よりよいアプリを探してみて欲しい。


もしも、どんなアプリがいいかわからなくなったら、
我々、iPhoneブロガーに聞いたり、ブログを見てみればいい。

iPhoneブロガーは開発者と使っている人を繋ぐ架け橋でもあるのだから。

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